2010年1月2日土曜日

Superconductivity (Oxford Very Short Introduction)

最近では、超電導に関する報道もめっきり減って、ほとんど忘れられたような分野になってしまったけど、現場では少しずつでも確実に進歩している。2009年になって、こんな本が出るのがその証拠、というような本。こういうジャンルは、普段の地味な研究から、突然飛躍的に進歩するので油断できない。

初心者にも分かるように書いていて、おそらく、これ以上分かりやすい解説書はないんじゃないかと思う。ただ、何分にもジャンル自体が難しい。低温物理学の歴史・基本から解説していて、それ自体、とても興味深いけど、初歩的にでも量子力学を理解していないと、理解が難しい箇所もある。もちろん、それによって、本全体が理解できなくなるわけではない。数式は全く出てこないので、物理学が苦手な人でも問題ないだろう。

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